HISTORY OF
RYUSEN
龍泉刃物の歩み
SINCE 1901
未来へ
世代を超えて
受け継がれる
技と想い
ABOUT US
社長よりご挨拶

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 おかげさまで、龍泉刃物は創立70周年を迎えることができました。これもひとえに、弊社製品をご愛顧頂いておりますお客様をはじめ、関わってくださる皆様の温かいご支援の賜物と心より感謝申し上げます。この創業70周年という大きな節目を迎えた2023年6月に代表取締役社長に就任し、身の引き締まる思いで新たな一歩を踏み出しました。
現在の龍泉刃物の姿へと成長するまでの長い道のりが思い起こされます。私はもの心ついた頃から、父・増谷浩の熟練の砥ぎ職人として、仕事一筋に生きる姿を見て育ちました。いつしか父のような職人になりたいという情熱を抱き、技と誠実なものづくりの姿勢を父から学びました。そして、社長就任前の専務時代、OEMからの脱却を図り、直販による販売体制の強化にも着手。常に「切れ味」「美しさ」「使いやすさ」を追求し、お客様のニーズに寄り添った高品質かつ独自性の高い RYUSENブランドナイフの開発・製造に注力してまいりました。自社ブランドの確立を目指すとともに、伝統的な“手技”を大切にし、機械に頼らない“手仕事”にこだわった誠実なものづくりを通して、お客様との信頼を築いていけますよう努力を重ねております。
2014年には、RYUSENブランドの象徴として、自分が手描きした拙いデザイン案をもとに“龍泉”のロゴマークを創りました。このロゴは、「人々の願いを叶えるため、如意宝玉を握りしめ、神聖なる泉から天高く力強く舞い上がる龍神の姿」をイメージしてデザインしたもので、とても想い入れがあるロゴです。龍の内側の雫模様は、「職人のものづくりに対する情熱の炎」、そして「天に昇る龍が地上に託した煌めくひとしずく」という二つの想いを込め描きました。
その頃、オランダから初めての新規取引依頼となる一通のメールが届きました。輸出手続きひとつ分からない状況の中、海外留学経験のある妻が試行錯誤を重ねながら海外発送業務に取り組んだことがきっかけとなり、本格的に展示販売会などの海外活動を開始。妻と二人三脚で販路を模索する中、“RYUSEN JAPAN”というブランド名は徐々にヨーロッパ、アメリカ、カナダを中心に広がってまいりました。大変ありがたいことに、現在では海外への販売が全体の約半数を占めるようになりました。
また、現場で活躍されるシェフの方々の声を取り入れながら、より使いやすく より美しい包丁の開発・製造に注力。5年連続でグッドデザイン賞を受賞するという栄誉を賜りました。現在では「煌黒龍シリーズ」「紅蓮緋龍シリーズ」などの高付加価値商品の開発に努めながら、日々、お客様に喜んでいただける包丁づくりに取り組んでおります。
今日まで歩みを進めてこれましたのも、お客様の温かいご支援の賜物であり、心より深くお礼申し上げます。また、妥協のない品質をお届けできるのは、熟練の技を磨き続ける職人たち、そして販売・接客など、すべての業務に携わるスタッフ一人ひとりの「ものづくり」に対する誠実な努力の積み重ねによるものと心から感謝しております。
これからも皆様の暮らしに寄り添い、長く愛される製品をお届けできますよう、品質向上と丁寧なものづくりに一層の努力を重ねてまいります。今後とも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 増谷 泰治
会長よりご挨拶

おかげさまで、龍泉刃物が誕生し70年を迎えることができました。
これもひとえに、弊社をご愛顧頂いておりますお客様をはじめ、ご縁あってお付き合いをいただいている取引先各位、地域の皆様、関係者の方々の絶大なご支援の賜物であり、心より御礼申し上げます。
弊社の始まりは、第二次大戦後の混沌とした時代に、包丁づくりの要となる刃付け業を始めた先々代に遡ります。戦後の高度成長期と共に、先代が一貫生産工場へと拡大し、オイルショックやリーマンショックなど幾多の難局を乗り越えて、今日に至っております。
この70年に及ぶ歩みの中で、弊社は産地内でいち早くステンレス鋼の製品化を進め、一般家庭用包丁の分野に着手、生産規模の拡大を図りました。時には壁にぶつかり、大量生産の技術を保有している他産地との価格競争の波にさらされたこともありました。多くの苦難を経て、試行錯誤を重ね、現在の姿である“付加価値の高い製品”の生産・開発へと変化してきました。
人工知能の発達により更に目覚ましく世の中の変化が進み、人の手によるモノ造りが衰退していくであろうこれからの時代。弊社はこの先も、敢えて伝統的な“手技”、機械に頼らない“手仕事”にこだわり続け、700年伝わる越前打刃物の先人たちの叡智を享受し、そしてそれを後世に伝えることで、自分たちの役割を果たしていきたいと考えております。
この節目に皆様への感謝の心をお伝えするとともに、これからも伝統産業である越前打刃物を守りながら、革新的な製品を生み出す企業であり続けるため、更なる努力を続けていく所存でございます。
代表取締役会長 増谷 浩司
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増谷 等 ますたに ひとし
一世代
研磨師歴:47年
没年:昭和34年12月4日 -
増谷 浩 ますたに ひろし
二世代
砥ぎ師歴:67年
没年:平成28年4月11日 -
代表取締役会長
増谷 浩司 ますたにこうじ
三世代
見学・ワークショップ
担当 / 講師 -
代表取締役社長
増谷 泰治 ますたにたいじ
三世代
プロダクトディレクター
刃付け師 / 研磨師
HISTORY
ヒストリー
START
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1901
初代:増谷等 越前打刃物の研磨士として業界随一の技術を誇る
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1953
2代目:増谷浩が龍泉刃物製作所を創業
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1961
武生特殊鋼材(株)のステンレス鋼を使用した包丁の研究開発に着手
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1970
伝統技法を基本にステンレス複合鍛造包丁を全国に先駆けて製造販売を開始
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1973
新潟県三条市 (株)山村製作所と技術提携し変形ロール鍛造を研究開発
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1974
鋼の組織を害する事のない低温鍛造加工材を完成し販売開始
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1988
プロ用洋包丁、梵天雲龍のラインナップを販売開始
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1989
有限会社 龍泉刃物を設立
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1990
【通商産業大臣賞】を受賞
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2002
プロ用洋包丁、武礼禅のラインナップを販売開始
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2003
会長:増谷浩が内閣総理大臣【黄綬褒章】受賞
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2008
3代目に増谷浩司が社長に就任
第2工場を増築
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2009
『丹巌龍(たんがんりゅう)』シリーズ発売
越前打刃物のグローバル化推進による「ジャパンブランド事業」に参画
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2010
ドイツ:フランクフルト「アンビエンテ展」に出展
全国利器工匠具工業連合会会長に2年の任期で就任
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2011
フランス:パリ「オートキュイジーヌ展」に出展
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2012
ドイツ:フランクフルト「アンビエンテ展」に出展
「越前プロダクツ事業部」に参画し、海外事業を強化
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2013
フランス「ボキューズドール世界料理大会」にて日本代表をサポート
2013ボキューズドール仕様・ステーキナイフ限定販売
グッドデザイン賞受賞:ステーキナイフ『アシンメトリー SK01』
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2014
グッドデザイン賞受賞:ステーキナイフ『カラーズ・ネイチャー SK03』
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2015
グッドデザイン賞受賞:レターオープナー『リコルネ LR01』
フランス:パリ「Le SALON 展示会」に出展・販売
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2016
1月
【関西ものづくり新撰 2016】受賞:『アシンメトリーSK01』2月
【第一回 福井ふるさと企業表彰】最優秀賞を受賞3月
有限会社から「株式会社 龍泉刃物」へ組織変更3月
【はばたく中小企業・小規模事業者300社 2016年】に選定9月
オランダ:Zwolle「Chefs Revolution 2016」に出展・販売10月
【グッドデザイン賞】受賞:包丁『丹巌龍プレミアムシリーズ』
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2017
10月
【グッドデザイン賞】受賞:カトラリー『ステーキナイフSK04+フォークFR05』11月
アメリカ・ロサンゼルス販売店「Japanese Knife Imports」でデモンストレーション11月
【伝統的工芸優秀継承者】受賞12月
全国伝統的工芸品公募展【経済産業省製造産業局長賞】受賞:『SK06 YOSEGI』 -
2018
9月
オランダ:Zwolle「Chefs Revolution 2018」に出展・販売 -
2019
1月:
フランス:Lyon 「シラ国際外食産業見本市2019」に出展。4月:
龍泉刃物の直営店がオープンいたしました。 -
2022
海外売上高の増加 - 海外売上高が初めて国内売上高を上回りました。
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2023
- 4代目に増谷泰治が社長に就任。
- 創立70周年。